ランニング膝の特効薬は『お尻』にあり!腸脛靱帯炎を防ぐ地味トレ3選

 - 朝の河川敷を一人で走る日本人ランナーの落ち着いた表情を捉えたイメージ

こんにちは、ランニングアドバイザーのTAKEです。

「距離を伸ばすと、決まって膝の外側がズキズキする」
「走り終わった後、階段の上り下りが地獄…」

そんな悩み、抱えていませんか?私自身もサブ3.5を目指して月間走行距離を伸ばしていた頃、この鋭い痛みに何度も心を折られそうになりました。整形外科に行っても「腸脛靱帯炎(ランナー膝)ですね、休みましょう」と言われ、湿布を貼って安静にする日々。でも、治ったと思って走り出すと、また同じ距離で再発する…。

まさに「膝の呪い」ですよね。

当時の私は、高いサポーターを買ったり、膝周りのマッサージを念入りにしたりしていましたが、これらは全て「見当違い」でした。

結論から言います。膝が痛くなる原因は、膝にはありません。「お尻」です。

もっと正確に言うと、お尻の横にある「中殿筋(ちゅうでんきん)」という筋肉がサボっているせいで、そのツケが全て膝に回ってきているのです。

この記事では、私が膝の呪縛から解放されるきっかけとなった、「地味すぎてジムではやりにくいけど効果絶大な3つのお尻トレーニング」を紹介します。派手なスクワットは必要ありません。寝転がったままできる「リハビリ」のような動きで、あなたの膝は劇的に変わります。

ちなみに、「そもそも自分の痛みの原因が本当にお尻なのか?」や「他にも弱点があるんじゃないか?」と気になる方は、私が実践している「20km走を使った身体診断法」を先に読んでおくと、より納得してトレーニングに取り組めると思います。

目次

なぜ「お尻」を鍛えると膝が治るのか?

 - 片脚着地時の骨盤と膝の関係を示す日本人ランナーの姿勢イメージ

まずは、敵を知ることから始めましょう。なぜお尻の筋肉が膝の痛みに直結するのでしょうか。

膝の外側が痛むメカニズム(ヒップドロップ)

ランニング中、片足で着地した瞬間、私たちの身体には体重の約3倍の衝撃がかかります。この時、着地した足のお尻の筋肉(中殿筋)がしっかりと働いていれば、骨盤は水平に保たれます。

しかし、この中殿筋が弱かったり、疲労して機能しなくなったりすると、着地の衝撃に耐えられず、骨盤がグニャリと反対側に落ちてしまいます。これを「ヒップドロップ現象」と呼びます。

整備士TAKEの視点

車で例えるなら、サスペンション(お尻)がヘタってしまって、衝撃がボディ(骨盤)やタイヤの接合部(膝)にダイレクトに来ている状態です。
サスを交換せずにタイヤ(膝)だけ修理しても、すぐにまた壊れますよね?それと同じです。

骨盤が傾くと、太ももの外側にある長いベルトのような組織「腸脛靱帯」が無理やり引き伸ばされます。これが繰り返されることで、膝の外側の骨と擦れて炎症を起こす。これがランナー膝の正体です。

つまり、膝は被害者、お尻が加害者なのです。

腸脛靱帯炎を防ぐ!TAKE流・地味トレ3選

被害者である膝をケアするのではなく、加害者であるお尻(中殿筋)を教育し直すトレーニングを紹介します。
ポイントは「地味であること」。大きな筋肉を使うスクワットなどでは、強い太ももの筋肉が動いてしまい、弱っているお尻に効かせにくいからです。

① クラムシェル(基本中の基本)

 - 横向きに寝てクラムシェルを行う日本人男性のトレーニング風景

まずはこれから。寝転がったままできる、中殿筋を目覚めさせるための基本種目です。

横向きに寝る
床に横向きに寝て、両膝を軽く(90度くらい)曲げます。頭は腕枕で支えてリラックスしてください。
膝を開く
かかと同士をつけたまま、上の膝を貝殻(クラム)のようにパカッと開きます。
ゆっくり閉じる
開ききったところで1秒キープし、ゆっくりと元に戻します。これを20回繰り返します。
ここが重要!

膝を開くときに、骨盤が後ろに倒れないように注意してください。
お尻のえくぼあたりが「じわ〜っ」と熱くなる感覚があれば正解です。

② ワンレッグ・ヒップリフト(ラン動作に繋げる)

 - 自宅でワンレッグヒップリフトを行う日本人男性のトレーニングシーン

次は、お尻を使って「身体を持ち上げる」動きです。着地時の姿勢安定に直結します。

  1. 仰向けになり、両膝を立てます。
  2. 片足をまっすぐ伸ばして浮かせます(膝の高さは揃える)。
  3. 地面に着いている方の足で床を踏み込み、お尻を真上に持ち上げます。
  4. 肩から膝までが一直線になる高さまで上げたら、ゆっくり下ろします。

片足15回ずつ。太ももの裏(ハムストリングス)がつりそうになる人は、お尻を使えていない証拠です。意識を「お尻の穴を締める」感覚に集中させてください。

③ チューブウォーク(仕上げの蟹歩き)

 - トレーニングチューブを使って横歩きする日本人男性の下半身トレーニング

最後は立った状態でのトレーニング。これが一番キツイですが、効果も抜群です。これには「トレーニングチューブ」というゴムバンドを使います。

  1. 両足首にトレーニングチューブを巻きます。
  2. 腰を落とし、中腰(パワーポジション)になります。
  3. その姿勢をキープしたまま、カニのように横歩きで移動します。
  4. 右へ10歩、左へ10歩。
ポイント

足幅は常に「肩幅以上」をキープしてください。ゴムの張力に負けて足が閉じそうになるのを、お尻の横の筋肉で耐えることで強烈な刺激が入ります。

本気で治すなら「1000円の投資」は惜しまないで

自重(自分の体重)だけでも効果はありますが、中殿筋はお尻の深層にあるため、慣れてくると刺激が逃げやすくなります。
そこで強くおすすめしたいのが、先ほどのチューブウォークでも登場した「トレーニングチューブ(ループバンド)」です。

これがあるのとないのとでは、トレーニング効率が段違いです。「クラムシェル」も、膝にチューブを巻いて行うだけで、負荷が3倍くらいに跳ね上がります(笑)。

高いものは必要ありません。Amazonで売っている1000円前後のセットで十分です。強度が5段階くらい入っているやつなら、その日の調子に合わせて使い分けられるので便利ですね。私はデスクの横に置いておき、仕事の休憩中にカニ歩きしています。

【TAKEのおすすめ】
膝を守る「お尻」の筋トレには、このゴムバンドが必須です。
1,000円前後で買えて場所も取らないので、まずはここから揃えましょう!

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トレーニングの効果を「20km走」で確認しよう
この地味トレを1ヶ月ほど続けたら、ぜひもう一度「20km走」に挑戦してみてください。以前のような痛みが出なければ、あなたのお尻は確実に進化しています。
もし20km走で「膝以外の場所」に違和感が出た場合は、以下の記事で不調のサインを読み解いてみてください。

まとめ:地味トレは裏切らない

今回のまとめです。

  • 膝の痛みの犯人は「サボっているお尻(中殿筋)」
  • 骨盤が安定しないと、靭帯が引っ張られて炎症が起きる
  • 派手な筋トレより、クラムシェル等の「地味トレ」が効く

これらのトレーニングは、やったからといって翌日に急に足が速くなるわけではありません。本当に地味です。
でも、1ヶ月続けてみてください。20km走の15km地点、いつもなら膝に違和感が出始める距離で、「あれ?まだ脚が残っているぞ?」と気づく瞬間が必ず来ます。

痛みで走れない時間は、本当に辛いものです。でも、その期間を「お尻強化期間」と割り切って、これらを取り組んでみてください。怪我が治った時、あなたは怪我をする前よりも確実に強いランナーに進化していますよ。

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